2006年4月22日(土)「しんぶん赤旗」
保育料引き上げ自由
「認定こども園」の問題指摘
石井議員
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石井郁子議員は二十一日の衆院文部科学委員会で、「認定こども園」法案について質問し、保育料の自由設定問題を追及しました。
石井氏は、「認定こども園」では、事業者が利用料金を自由に設定できるため、市町村が定める保育料の徴収基準を上回った料金設定が可能になると指摘。厚生労働省の白石順一審議官は、「市町村が基準を定める一般保育所と必ずしも同一になるものではない」と認めました。
石井氏は、独自に「認証保育所」を導入した東京都で、国が定める上限金額の範囲内での料金設定を認めた結果、認可保育所との間で、ゼロ歳児で八千円、三歳児で三万七千円の差が生まれたと指摘。「自由設定の導入は大変問題がある。保育料が現状か、それよりも高くなっていくと予想される」と述べました。
小坂憲次文部科学相は「家計に過大な負担をかけるような費用設定が行われないように見守りたい。ご指摘の意味を私なりに心に留めて見守っていきたい」と答えました。
また石井氏は、認可保育所への直接契約制度の導入や「育児保険」創設の検討などを盛り込んだ三月の閣議決定に言及し、導入を前提とした検討かと質問しました。中野清厚労副大臣は「導入するかどうかも含めた検討」と答えました。