2006年4月22日(土)「しんぶん赤旗」
米軍緊急時訓練も
築城・新田原で計画
赤嶺議員に防衛庁答弁
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防衛庁の大古和雄防衛局長は二十一日の衆院安保委員会で、米海兵隊普天間基地(沖縄県)の「緊急事態の基地機能」の移転が狙われている航空自衛隊築城(福岡県)、新田原(宮崎県)両基地で、米軍戦闘機や輸送機の単独訓練も行う計画を明らかにしました。日本共産党の赤嶺政賢議員に答えたもの。
大古局長は、「今の普天間基地では、戦闘機や輸送機も訓練を行っており、そういう飛行機の緊急時の訓練を行う」と答弁。米軍部隊のための「駐機場、格納庫、宿泊施設などの建設が考えられる」との見通しも示しました。「緊急時」については(1)武力攻撃事態、武力攻撃予測事態(2)周辺事態――を想定していることを明らかにしました。
築城、新田原には米軍機の訓練移転も計画されています。赤嶺氏は、二十一日から訪米する額賀福志郎防衛庁長官に対し、「途方もない訓練拡大を全国で行おうとしている。地域住民は反対していることを米側に伝えるべきだ」と指摘しました。