2006年4月20日(木)「しんぶん赤旗」
国民投票法案反対
宗教者が署名 国会に
「平和実現した憲法壊さないで」
憲法改悪のための手続き法案である国民投票法案に反対して、宗教者が宗派を超えてつくる「宗教者九条の和」は十九日、国会請願署名提出の集いを国会内で開きました。七十人の宗教関係者が参加し、集まった七千五十九人分の署名を提出しました。
集会では、「宗教者九条の和」呼びかけ人世話役の村中祐生元大正大学学長・天台宗慈照院住職があいさつしました。「署名活動は遅々とした歩みかもしれないが、一つの行動が大きな影響を与えていきます。仏教は日本の文化をつくってきました。文化の根本は平和です。平和を実現した憲法を壊してはいけない」とのべました。
集いには、日本共産党の吉川春子、仁比聡平両参院議員や赤嶺政賢衆院議員秘書、民主、社民両党の国会議員が駆けつけました。仁比議員は「自民党が憲法草案を提示し、改憲の政治日程が具体的にされる中で、与党が国民投票法案を“手続き法だからいいんじゃないか。中立な公正なルールを進める”というのは詭弁(きべん)にほかならない。みなさんの一筆一筆の署名や一言一言が国会を揺さぶり、憲法を守りいかしていく力になる。私も全力を尽くしたい」と話しました。
「宗教者九条の和」の呼びかけ人には、白柳誠一カトリック枢機卿や宮坂宥勝名古屋大学名誉教授・総本山智積院化主・真言宗智山派管長などが名前を連ねています。