2006年4月3日(月)「しんぶん赤旗」
弁護士九条の会発足
熊本
「弁護士九条の会・くまもと」が一日、熊本県内の弁護士三十五人(県内弁護士の約四分の一)で発足し、熊本市の県民交流会館パレアで発足集会が開かれました。
発足会では、青木幸男弁護士が、おじが戦死したことなど話し「戦争は何のメリットもない。九条の改正は絶対許せない」と開会あいさつ。「アジア諸国との協議を正常化させるためにイニシアチブを発揮することこそが、平和憲法を持った日本の役割で、平和を守る現実的な道」として、九条を守るという一点での運動を呼びかける宣言を採択しました。
代表委員には、千場茂勝、川野次郎、矢野博邦の三人の弁護士を選出。会員目標を県内弁護士の過半数をめざすことや、出前講座、イベントの開催などの活動をしていくことを決めました。
閉会で矢野弁護士は「武力で問題を解決することはできない、国際的常識、国民・市民の一人一人に憲法の大切さを訴えていきたい。戦争で悲惨な目にあうのは庶民、絶対に戦争はいけない」とのべました。
発足式に先立つ記念講演には市民ら百人が参加。浦田賢治早稲田大学名誉教授が「憲法九条二項をかえて、なぜ悪い?」と題して講演しました。