2006年3月26日(日)「しんぶん赤旗」
安全な国で働きたい
陸・海・空・港湾労組
憲法考える集い
陸・海・空・港湾労組二十団体は二十五日、「憲法と私たちの安全を考えるつどい」を東京都内で開きました。「有事」のさい真っ先に戦争協力させられる労働者が、憲法改悪の動きについて学び、行動しようと開かれたもの。純中立労組でつくる憲法改悪反対労組連絡会が協賛し、航空機の乗務員や海員、港湾、建設労働者など七百人余が集まりました。
主催者あいさつした航空安全会議の大野則行議長は、「日本が安全な国であってほしい、安心して働きたいという私たちの願いを守ってくれたのが平和憲法だった」とのべ、「憲法が変えられたら、働く者の権利や、自由にものをいう権利はどうなるのか」と問いかけました。労組こそが平和の問題で発言しなければならないとのべ、行動を開始しようと訴えました。
評論家の佐高信氏が「憲法をめぐる特権と人権」の題で講演。弁護士の坂本修氏(自由法曹団団長)が「自民党の改憲案とはなにか」について話しました。
労働組合の代表が登壇し発言しました。「平和だからこそ物をつくれる。戦争は破壊するだけ」(全建総連)、「戦争で最初に犠牲になるのは真実。知る権利、言論、表現の自由を守るため、メディアで働く私たちも共同をすすめる」(新聞労連)、「平和のシンボルでもある国民のための天気予報を守る」(全気象)、「国民保護法に基づく業務計画の説明が会社側からされている。平和な鉄道事業を守る」(国労)と、相次いで決意表明しました。