2006年3月24日(金)「しんぶん赤旗」
農地の不当重税是正を
農民連が全国交流会
農民連(農民運動全国連合会)は二十三日、農業用地の固定資産税などが不当に高額となるのを是正するため、全国の運動の成果と経験を広げる交流会を東京都内で開きました。
今年は、地価の評価を現況に合わせて見直す三年に一度の年です。
交流会で、農民連対策部の斎藤敏之さんは、固定資産税の評価替えがあった三年前にも、農民連の会員が行政に不服審査をし、改善をした例が各地にあったことを報告しました。斎藤さんは「運動の成果、事例はあちこちに出ています。黙っていては重税を課せられます。経験を学び、広げていきましょう」と呼びかけました。
農民連固定資産税対策部長の山口和男さんは、農地課税の問題点と運動の発展について報告しました。
このなかで山口さんは、静岡県の農民連の会員が参加して、畜舎用地にかけられていた宅地並みの重税を裁判で是正させたたたかい以来、「農業に使う土地は農地課税にせよ」の運動が大きく前進してきたことを紹介。同じように宅地並み課税となっている市街化区域内農地や、居住用の宅地の固定資産税軽減の経験を話しました。
また交流会では、和歌山市の生産緑地導入の経験などが語られました。四月から始まる固定資産税の縦覧を重視し、「農地がどうなっているか、おかしいときは、すぐに不服審査をしよう」と確認しました。