2006年3月14日(火)「しんぶん赤旗」
「視覚障害者 全国集会」
「応益負担やめて」政府に要請
全国二十一の視覚障害者団体でつくる「手をつなごう全ての視覚障害者全国集会」は十三日、「2006年度前期統一中央要請行動」をしました。各地から五十六人が参加し、厚生労働省など八カ所へ要請しました。要請後に報告集会を開きました。
厚労省へは、自立支援法で導入された「応益負担をなくしてほしい」と求めました。応益負担は障害が重い人ほど負担が増えるものです。また、地域生活事業への補助金を増やし、日常生活用具給付、移動介護のサービス水準の低下、地域間格差、障害者間の差別が生じないよう要望しました。
厚労省は、「費用が増えてきたので、支え合いでこの制度を維持していきたい」と説明するにとどまりました。
総務省へは、地上デジタル放送の受信問題を中心に要請しました。視覚障害者への不利益や情報格差が起きないか、当事者の不安が広がっています。
「デジタル放送を提供する際、平等を前提とする制度をつくってほしい」などと、求めました。
「無免許マッサージ」の取り締まり問題では各党の国会議員を訪ねて要請。日本共産党は高橋千鶴子衆院議員が応対しました。