2006年2月25日(土)「しんぶん赤旗」

署名900万 願い託す

30人学級・私学助成大幅増

国会に提出


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(写真)高く積まれた署名の前で、日本共産党国会議員団に署名を手渡す全教、私教連などの代表=24日、衆院議員面会所前

 「憲法・教育基本法を生かしてすべての子どもにゆきとどいた教育を」―。全教、全国私教連などで構成する、ゆきとどいた教育をすすめる会は二十四日、国の責任による三十人学級の実現、私学助成の大幅増額を求める九百五万五千六百五人分の署名を国会に提出しました。

 開始から十七年目を迎える署名運動。二〇〇五年度は七月から始まりました。衆院議員面会所前には段ボール箱に入った署名が積み上げられ、首都圏はじめ各地からの参加者がよりよい教育への願いを託しました。

 名古屋市から参加した女性(53)は「親が経済的に大変で退学したという話を聞いており、公立高校でも退学は深刻です。先生も必死ですが、授業についていけなくて退学した生徒もいます。教育予算を増やして三十人学級にし、生徒をじっくりみていけるようにしてほしい」と話します。

 主催者あいさつした全教の石元巌委員長は「教育予算の切り捨てをすすめる小泉『構造改革』に対し、国民の世論と結んで社会的連帯を広げたい。この間の運動で、私学助成は財務省原案を押し戻し、増額をかちとりました。自治体独自の三十人学級実施という成果もあがっています。署名提出を機に、憲法・教育基本法改悪反対の運動と結んで運動のすそ野を広げよう」と訴えました。

 日本共産党の赤嶺政賢、吉井英勝の両衆院議員、小林みえこ、仁比聡平の両参院議員が応対。赤嶺氏が「日本の未来を背負う子どもたちのために、教育予算増額のたたかいを強めていこう」とあいさつしました。


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