2006年2月24日(金)「しんぶん赤旗」
改憲議連副会長
公明副大臣が就任
公明党の赤松正雄厚生労働副大臣(衆院議員)が、自民党、民主党、公明党などの改憲派議員でつくる憲法調査推進議員連盟(中山太郎会長・自民)の副会長に名を連ねていることが二十三日までにわかりました。
現職の副大臣が、改憲論議の先頭に立つということは公務員の憲法尊重擁護義務(憲法九九条)に抵触します。一昨年の同議連総会で野沢太三法相(当時、参院議員・自民)が同議連副会長に就任したことを本紙が指摘し、野沢氏は同職を辞任しました。
赤松氏は昨年六月、公明党外交・安保部会長として九条改憲私案を発表。現行の憲法九条に「領域保全のために必要最小限度の自衛力を持ち、これを行使することまで禁じたものではない」という規定をつけ加えると九条改悪の提案を行いました。公明党は今年中に改憲案のとりまとめを行います。同党は「九条の問題は当然論議になる」(太田昭宏党憲法調査会座長)としており、改憲手続きを定める国民投票法案の今国会成立を目指すことを与党幹事長会談で確認しています。
また、民主党から岩国哲人、北橋健治両衆院議員が同議連副会長に新たに就任しました。