2006年2月18日(土)「しんぶん赤旗」
「三崎九条の会」の憲法署名
全集落、全戸訪問重ね
有権者の半数超える
高知県土佐清水市の三崎地域で活動する「三崎(みさき)九条の会」が取り組んできた憲法改悪反対・九条守れの署名が同地域の有権者の半数を超えたことが十七日までに分かりました。現在、署名数は有権者の半数の九百九十人を三十三人超える千二十三人です。
■高知県土佐清水市
「三崎の会」は、「とさしみず九条の会」の結成(昨年三月)を受け、活動を盛り上げようと昨年六月に発足しました。九つの集落すべてに担当者を置き、全戸訪問などで署名を推進してきました。署名集めの協力者は約五十人。昨年十月、元市長の矢野川俊喜氏を講師に戦争体験を聞く会を開き、「九条の会」製作のビデオ「日本国憲法」も同時に視聴しました。
一方、市の「会」は、過半数目標までに残り二百七十人余です。同会は一月十六日、世話人会を開き、結成一周年までに達成することを確認しました。「三崎の会」は、これを受け、地域の担当者に署名用紙を追加して早急にやりあげようと促進してきました。
「三崎の会」と市の「会」の筆頭代表を兼任する弘田浩三さん(76)=元教員=は「国会では国民投票法案が提出されようとしています。私たちは、署名の目標達成を足がかりに戦争をする国にしないため、さらにがんばりたい」と話します。
三崎地域 土佐清水市を構成する旧四町の一つ。有権者千九百八十人の農村です。戦前の教育実践者・上田庄三郎の出身地で、革新的、民主的な運動の伝統があります。