2006年2月15日(水)「しんぶん赤旗」

平和願い琉歌を歌う

沖縄・女性九条の会が発足

　「沖縄・女性九条の会」発足のつどいが十四日夜、沖縄県那覇市で開かれ、約二百五十人が参加しました。「会」は沖縄芝居の第一人者である役者の北島角子さん、参院議員の糸数慶子さんをはじめ、弁護士、大学教員、芸術家、作家ら幅広い分野で活躍する二十三人が呼びかけたものです。

　つどいでは「会」事務局長の上原智子さん（弁護士）が発足までの経過を報告し、琉球大学非常勤講師の真喜志美絵さん、弁護士の中村照美さんが憲法をめぐる情勢や九条の意義などを講演。北島さんがうちなーぐち（沖縄方言）で憲法を語り、琉歌で平和を願う思いを歌いあげました。

　三人の呼びかけ人が発言し、沖縄戦記録フィルム一フィート運動の会事務局長の中村文子さんは「（米軍占領のもとで）私たちは憲法九条を『荒海の向こうの灯台』と表現しました。この九条を“永遠の宝物”として守り抜こう」と強調。

　フロアからも積極的な発言が相次ぎました。宜野湾市の女性は「二年前の米軍ヘリ墜落では、九条があっても事故現場を米軍が占領するような状況だった。九条がなくなったらもっと大変になる。少しでもみんなで力を合わせてがんばりたい」と訴えるなど、憲法九条を守る世論と運動をさらに広げる決意を誓い合いました。