2006年1月27日(金)「しんぶん赤旗」
音楽・九条の会が初コンサート
大阪
賛同者2千人超す
作曲家の池辺晋一郎氏や狂言役者の茂山千之丞氏ら音楽関係者三十人が呼びかけ人となっている音楽・九条の会の初コンサートが二十六日、大阪市中央区のいずみホールで開かれました。会場を埋める約八百人が集まり、チェロやバイオリン、オーケストラの調べに耳を傾けました。
作曲家の西村朗氏が今コンサートのために書き下ろした「平和の誓いへのファンファーレ」で幕を開け、ゴスペルの亀淵友香さんは、迫力の歌声で平和への思いを熱唱、会場も手拍子で応えました。大阪千代田短期大学九条の会の学生たちの若い歌声に共感の拍手が送られました。関西の各交響楽団の有志らでつくる「アーティクル9オーケストラ」が、堀俊輔氏の指揮で、伊福部昭氏(呼びかけ人)作曲のSFファンタジー第一番(映画「ゴジラ」のテーマ音楽等)や、池辺氏の指揮で「アメイジング・グレイス」を演奏しました。
トークコーナーでは呼びかけ人の池辺、日下部吉彦(音楽評論家)、西村の各氏と賛同者の堀氏が、「世界中の国々が憲法九条を持てば、人類は次のステージに上がれる」(西村氏)などと作曲に込めた平和への思いを語りました。
同会は「平和でこそ美しい音楽が花開きます」と憲法九条を守る一点で共同を呼びかけ、昨年九月に発足。コンサート終了時に賛同者が二千人を超えたことが発表されました。