2006年1月25日(水)「しんぶん赤旗」
米国の検査体制不十分
主婦連合会が政府に要望書
二十四日、主婦連合会(兵頭美代子会長)は「米国産牛肉の特定危険部位混入」に関する要望書を、中川農林水産大臣、川崎厚生労働大臣、寺田食品安全委員会委員長、ブッシュ米大統領に郵送しました。
要望では「アメリカの検査体制が極めて不十分」であるとして、アメリカ政府に対し強く抗議しています。
厚生労働省・農林水産省の査察も「なんら役に立っていないことを示し」たとして、消費者の不安が高まっていることを指摘。特定危険部位の除去だけではなく、「輸入のもう一つの条件である二十カ月齢以下の検査についても信頼性を揺るがすもの」だとのべ、「消費者の信頼を裏切る事態になったアメリカ政府及び日本政府に対し、謝罪を求め」ています。
そのうえで、(1)なぜこのような事態に至ったのか消費者への情報を開示する(2)この間に輸入された米国産牛肉を回収し、すべて焼却処分する(3)全頭検査されるまで、米国・カナダ産の牛肉を輸入禁止にする(4)全国で公開討論会を開き、消費者の意見を施策に反映させる―といった四点を要望しています。