2006年1月24日(火)「しんぶん赤旗」
代表質問
ライブドア・耐震偽装…
首相ら居直り答弁
衆院本会議で二十三日、小泉純一郎首相の施政方針演説など政府四演説に対する代表質問が始まりました。米国産牛肉に危険部位が混入していた問題や耐震強度偽装問題、ライブドア事件などがとりあげられました。
ライブドア事件に関して民主党の前原誠司代表は、自民党が昨年の衆院選で同社の堀江貴文社長を支援した問題を指摘。小泉首相は「党幹部が応援したことと(今回の事件)は別の問題」と居直りました。
耐震強度偽装問題でも、小泉首相は「偽装を見抜けなかった建築確認制度を再点検する」と答弁するにとどまりました。マンション販売会社「ヒューザー」の小嶋進社長と面会した安倍晋三官房長官の政策秘書の参考人招致について、安倍氏は「院の運営にかかわることであり、全く必要はない」と応じない考えを示しました。
自民党の久間章生総務会長は米国産牛肉の輸入再禁止について「わが国が水際対策等BSE問題に万全を期してきた経緯からみても、高く評価したい」と述べ、政府が輸入を再開した責任を不問にしました。
また、「構造改革」を自民党と競ってきた民主党の前原氏も、「小泉改革」の「光と影」をとりあげざるを得ませんでしたが、小泉首相は格差の拡大を否定しました。