2006年1月10日(火)「しんぶん赤旗」
「国の雪支援待つ」
井上議員に勝山市長
福井
豪雪被害調査で福井県入りしている日本共産党の井上哲士参議院議員は九日、勝山市役所を訪れ、市側から雪害の状況や要望をききました。
訪問には、佐藤正雄党県雪害対策本部責任者(県議)、山田安信、加藤一二両市議ら五人が参加。市側は山岸正裕市長ら十人が応対しました。
井上議員は、雪害対策での市の努力に敬意を表し、党中央も市田忠義書記局長を本部長とする対策本部を設置して一斉に全国各地の現地調査に入ったことを紹介。「通常国会も始まります。私たちも、おおいに国に働きかけて対応していきたい」とのべました。
山岸市長は、除雪について「予算がないから(できない)とか言っていられない。これは人命救助のようなもの。できるだけのことはやって、後は国の支援を待っている」と説明。高齢化や過疎、基幹産業である繊維産業の衰退など、これまでになく出ている人的被害の背景をのべました。
井上議員は同日、雪深い勝山市北谷地区も視察。同地区の平キヨ子さん(76)は「屋根雪下ろしは今年四回目です。市の助成は三回までなので助成回数を増やしてほしい」と訴えていました。
大野市役所を訪問した後、栄正夫、浦井智治両党市議とともに、雪の重みで倒壊した繊維工場(廃業)を視察しました。
井上哲士参院議員の話 想定外の大雪で特に高齢者世帯は深刻です。自治体の対応は限界に来ており、「豪雪はそれ自体災害」という立場で抜本的支援を国に働きかけたい。