2005年12月22日(木)「しんぶん赤旗」
私学助成・教員増やせ
財務省前500人 父母ら予算で要求
来年度予算の財務省原案を受け、全国各地の父母と教職員、高校生ら約五百人が二十一日、今年度比で約五十二億円(5%)削減された私学助成の満額復活や教員の増員など教育予算の増額を求め、東京・霞が関の財務省前で座り込みました。
全教、全国私教連、全国私学父母懇談会・すすめる会連絡会、全学連の共催。
同省前につめかけた父母らは「教育に金をかける これが国の基本の仕事!」「私学も公教育、公教育は公費で」のプラカードやのぼりを掲げ、次々発言しました。
神奈川県内の私立高校に通う女子生徒は、経済事情から私学に進学できずに働く親友がいるとのべ、「署名をたくさん集めれば、友人や多くの人を救うことができると思い、二百三十人から集めました」と紹介。「私学助成を増やして学校に通えない子をなくしてほしい。教育を受ける権利を与えてください」と涙声で訴えました。
街頭や訪問にと歩いた岡山県の男子高校生も「署名してくれた人の気持ちを無駄にしたくない」と私学助成の増額を求めました。
全国私教連の谷正比呂委員長は「冷たい仕打ちだ」と原案を批判。「教育予算の大幅増額をかちとろう」と訴えました。
神奈川県内の私立高校に三女が通う女性(51)は「授業料は月三万一千円。給料・一時金は減り、月々三万円を払っていくのは苦しい。公立私立で平等に助成してほしい」と話しました。