2005年12月10日(土)「しんぶん赤旗」
障害者「自立支援」法 真実は
京都で井上議員語る
障害者「自立支援」法反対を訴え、集会やデモ行進に取り組んできた京都の障害者らが九日、同市内で日本共産党の井上哲士参院議員を迎えて「国会議員は語る 障害者自立支援法審議の真実」と題した講演会を開きました。障害者らが行ったすべての取り組みに参加した国会議員から話を聞こうと企画したもので、井上議員のほか民主党の衆院議員が後日講演します。
井上議員は、障害者団体の違いをこえた取り組みが、態度を決めかねていた民主党も動かし、一度は廃案にした奮闘をねぎらいました。
「『支援』法は支援費制度の財源不足穴埋めのためで、障害者に役立つ制度をつくる発想は全くなかった」と批判した井上議員。応益負担の導入により、施設入所者に一日八百円しか手元に残らないことや、自立支援医療の負担が五十倍になる実態を告発しながら論戦したことや、厚労省の「サービスを買っていただくのが新しい考え方」という答弁と、公明新聞の論評とが同内容だったことなどを詳しく語りました。「社会保障改悪の動きのなか、たたかいを糧(かて)に前進させよう」と、新しい政省令に障害者の声を生かさせる大切さを語りました。
講演会には二十人が参加。「マスコミが問題を報道しなかった」「厚労委員会を傍聴したが、まじめに審議しない議員に腹が立った」「NHK受信料の精神障害者の割引制度を」など質問や要望の発言に、井上議員がていねいに答えました。