2005年12月8日(木)「しんぶん赤旗」
“9条改憲は5年で 国民投票法は社民党を含め”
民主党・枝野憲法調査会長
民主党憲法調査会の枝野幸男会長は七日、東京・千代田区の日本記者クラブで講演し、憲法「改正」実現の見通しについて「環境権(を規定する)とか私学助成金を違憲に読める条文を変えるとかの簡単な憲法改正なら三年くらいでできる。全文改正だったら永遠にできない。九条を含めての改正は工夫すれば五年くらいでできる可能性がある」と語りました。
枝野氏は改憲のための手続法となる国民投票法案にも触れて「内容について(自公民三党間に)政治的に大きな対立点はない。来年の通常国会には自公民三党ないし社民党を加えた四党の共同提案で遅くとも来年中に成立する」との見通しをのべました。
改憲論議の進め方について枝野氏は、条文づくりを先行させるのではなく憲法認識にかんする自公民三党間の共通の土俵づくりを優先させるべきだとの立場を強調しました。