2005年11月10日(木)「しんぶん赤旗」
精神通院の減免範囲広げます
自立支援医療検討会が決める
障害者「自立支援」法で新たにもうけられた「自立支援医療制度」の調査検討会が九日、厚生労働省内で行われました。
検討会は、「自立支援医療制度」に組み込まれる精神障害者の通院公費医療について、特別の減免をする「重度かつ継続」の範囲を三疾患(統合失調症、狭義のそううつ病、難治性てんかん)から拡大し、認知症などの器質性精神障害、アルコール依存症などの精神および行動の障害、てんかん、うつ病も対象とすることを決めました。これ以外の疾患でも、一定の精神治療の経験を持つ医師が判断すれば、「重度かつ継続」の範囲内となるとしています。
育成医療・更生医療は、データがそろっていないため、当面は三疾患(腎臓機能・小腸機能・免疫機能障害)を「重度かつ継続」の範囲とし、制度施行後に範囲拡大を検討することになりました。
今回の検討会の結論をふまえ、最終的に厚生労働省が省令で定めます。