2005年8月1日(月)「しんぶん赤旗」

応益負担は福祉の制限

「自立支援」法案問う集い

大阪


 参院で審議中の障害者「自立支援」法案を考える集いが三十一日、大阪市の中之島公会堂で開かれ二千百人の障害者、家族らが参加しました。府内の幅広い障害者・患者団体でつくる実行委員会が主催したもので、「法案は慎重審議を」とのアピールを採択しました。

 大阪聴力障害者協会の西滝憲彦常任理事が「法案の応益負担で、福祉の利用を制限されると、障害者の自立が困難になる。このままの法案成立は断じて認められない」と手話で開会あいさつ。

 各政党からのあいさつで、日本共産党の石井郁子衆院議員は所得の少ない障害者に大きな負担を強いるなどの問題点にふれ「法案は撤回して、福祉施策の抜本的再検討を」と訴えると、大きな拍手が起こりました。

 民主党参院議員、公明党府議、社民党寝屋川市議もあいさつ。自民党の衆院議員などからメッセージが届けられました。

 さまざまな障害者によるシンポジウムでは「けいつい損傷者に欠かせないホームヘルパーの利用時間が確保できるか法案には疑問」「いま公費負担の通院費が、精神障害者の一割負担になれば通院を控え、症状が悪化する」などの声が噴出。会場からも障害者や家族から法案阻止の声が次々と上がりました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp