2005年7月17日(日)「しんぶん赤旗」
自民改憲草案
今月中に条文化へ
与謝野政調会長 民主と協議も
自民党の与謝野馨政調会長(新憲法起草委員会事務総長)は十五日、同党新憲法制定推進本部が札幌市で開催した第一回「国民の声を聞く集い」で、十一月までに決める改憲草案について条文の作成作業を急いでいるとし、「おそらく今月の二十日から月末ぐらいで条文としてきちんとしたもの、たたき台ができる」とのべました。
同党は七日に、前文、安全保障、国民の権利・義務などの論点ごとに方向性をまとめた「改憲要綱案」を発表しています。
与謝野氏は、「(改正の発議には衆参両院でそれぞれ)三分の二が必要。三分の二を国会の中でどうとるか。自民党単独では無理。公明党、他の政党とも話しあっていかざるをえない」とのべ、自民党の改憲草案を発表後、公明党、民主党と協議していくことを明らかにしました。
民主党について「自衛隊を憲法上の存在にする部分については、だいたい方向性が一致しているのではないか」とのべ、九条改憲で協調できるとの見通しを示しました。
また、新憲法起草委事務局次長の舛添要一参院議員は、改憲の見通しと関連して「この一、二年が勝負というつもりでやっている」とのべました。