2005年7月10日(日)「しんぶん赤旗」
高学費は改められる
全国から集う
値上げが続く学費負担に苦しむ国公私立の大学生ら約百七十人が九日、東京・港区の芝公園に集い、「学費値上げストップ全国学生集会」を開きました。政府に対し、大学予算の大幅な増額などを求めるアピールを採択し、東京駅までパレードしました。
全学連(全日本学生自治会総連合)の主催で、「学費無償化は世界の流れ みんなで動けば変えられる」をメーンスローガンに約二十大学から参加。前日は約二百人が国会要請を行いました。
集会で、全学連の千葉達夫委員長は「日本の異常な高学費と、それを改める必要性が鮮明になっている」とのべ、次の十一月の国会要請に向けてさらに大きな流れにしようと呼びかけました。
各大学のリレートークでは、学生の七、八割が「学費が高い」とアンケートに回答していることなどが次々に出されました。
立命館大学理工学部の学生は、「初年度納付金は百六十万円を突破している。授業料は、毎年約2%、三万円ずつ上がり、時給千円だと三十時間分を働かなければいけない」と訴えました。