2005年7月6日(水)「しんぶん赤旗」

「自立支援」法案

障害者ら11,000人行動

応益負担では生活できない


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「このままの」障害者自立支援歸法案では自立できない飮と開かれた、7・5緊急大行動中央集会=5日、東京・日比谷野外音楽堂

 衆議院厚生労働委員会での障害者「自立支援」法案採択をめぐって緊迫する五日、東京・千代田区の日比谷公園で「このままの“障害者自立支援法案”では自立はできません! 7・5緊急大行動」(主催・同実行委員会)が開かれました。全国から障害者や難病患者、家族ら約一万一千人が参加、同公園から国会へのデモ行進や衆参全議員への要請をしました。

 日本障害者協議会やDPI日本会議、日本難病・疾病団体協議会など各団体が協力して準備をすすめてきました。障害者団体のこれだけの規模の集会、デモ行進は初めてです。障害種別や立場の違いをこえた障害者と家族の声と行動が、国会を揺るがせた一日となりました。

 日比谷野外音楽堂では実行委員会の太田修平事務局長が報告。「所得保障など障害者政策の基本問題の解決が置き去りにされたまま、応益負担導入など多くの問題を含む法案が原案のまま成立する可能性が高まっている」と批判。徹底審議を求めました。

 各地からの参加者が発言。大阪肢体障害者団体連絡協議会の家平悟さんは「応益負担は私たちの生活を破壊し、自立する権利が奪い取られてしまう。健常者の妻、四月に生まれた長男に、私のヘルパー利用料の負担をかけることを、国が強制的に決められるのか」と批判しました。

 現在の生活水準を後退させない、応益(定率)負担導入をやめる、すべての障害を法案の対象とする―などを求めるアピールが大きな拍手で採択されました。


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