2005年6月26日(日)「しんぶん赤旗」
「自立支援」法案廃案に
障害福祉労働者が全国集会
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第十一回障害福祉職場に働く職員の全国交流集会が二十五日から北海道・札幌市で始まりました(二十六日まで)。主催は全国福祉保育労働組合でつくる同実行委員会。
全国各地から約百二十人が参加。障害者を支援する制度のあり方や制度改善などを学び、意見交流します。
国会で障害者「自立支援」法案が審議されていますが、集会の基調報告では、「『応益負担』は憲法二五条の生存権の具体化である『権利としての福祉』と矛盾し、容認できない」と、廃案への運動が呼びかけられました。
障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会の吉本哲夫会長が記念講演。「自立支援法ではかつてなく多くの障害者団体が結束した。国会を通させないたたかいをさらに大きくしていくことが大事」と述べました。戦後からの運動を振りかえりながら「どんな困難があっても必ず勝てる。明けない夜はない」と参加者を励ましました。
知的障がい者更生施設松泉学院の光増昌久施設長は、障害者と福祉施設で働く人たちの立場から検証しながら「財源不足を理由に低所得者に負担を強いるのはおかしい」と自立支援法案を批判しました。