2005年6月25日(土)「しんぶん赤旗」

「商社九条の会・東京」発会

記念講演会に300人が参加


 「憲法九条について学習し話し合う商社の会・東京」(略称・「商社九条の会・東京」)は二十四日、東京・港区の高輪区民センターで発会記念講演会を開き、約三百人が参加しました。

 「商社九条の会・東京」は、伊藤忠、丸紅、双日など商社に働く人たちが「国際的な経済交流に何よりも平和が大切」との実感から、六十四人が呼びかけ人となり発足。今後、関西や名古屋でも同会を発足させる計画です。

 元商社マンの経歴を持つ明海大学の塩田長英教授、元レバノン駐在大使で外交評論家の天木直人氏の二氏が記念講演をおこないました。

 天木氏は、米軍の中東での武力行使を目の当たりにした経験から、「平和の大切さ、戦争の不当さを実感した」と語り、憲法九条を守ることの大切さを訴えました。

 また、日本の戦後の外交について、「最終的にアメリカの要求にしたがってきた」と指摘。対米追従外交の基本には、日米安保条約があるとのべました。アメリカが戦争をおこなっているときに、「九条の改正を認めれば歯止めなき武装強化になる」とする一方、もし改憲策動を打ち破れば、「アメリカとの関係を見直し、基地なき日本を考えるきっかけになる」と強調しました。世界の中での日本の役割について外交官としての経験も踏まえ、「日本の経済力、技術力で世界に貢献できる」とのべました。


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