2005年6月6日(月)「しんぶん赤旗」
「障害者の思い知って」
自立支援法案 「応益負担」反対で署名
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障害者の福祉・医療サービスへ「応益負担」を導入する障害者自立支援法案が国会で審議されるなか、東京・新宿駅のアルタ前で五日、障害者らが「応益負担」導入に反対する街頭署名を道行く人たちに呼びかけました。
全国肢体障害者団体連絡協議会関東ブロック、全日本視覚障害者協議会関東ブロックから約二十人が参加。車いすにのった障害者がペンを差し出し「障害者のくらしを壊さないで」と署名を訴えました。若い男性が「がんばって」と握手で激励するなど、一時間で百人余りの人が署名しました。
「私たち障害者はぜいたくをしたいといっているのではありません。人として普通の暮らしをしたいだけです」とマイクを握りしめ訴えたのは阿部広子さん。ベーチェット病という難病にかかり全盲に。法が改悪されれば、ヘルパーに頼んでいた新聞や手紙などの読み書きもあきらめるしかないといいます。「私たちの思いを国に分かってもらいたい」といいます。
署名した女性(24)=専門学校生=は「弱者に負担を求める政策は間違っている」と話します。東京都内でケースワーカーをしている男性(31)は「法の中身は改悪でしかありません。医療にかかれない人や生活できなくなる人が出てくるかもしれない。絶対に反対です」と署名に応じました。