2005年3月31日(木)「しんぶん赤旗」
平和愛しちゅうがよ
小田実氏招き 9条高知の夕べ
小田実氏の講演に聞き入る聴衆=30日、高知市 |
1400人参加
作家で「九条の会」の呼びかけ人である小田実氏らを招いて、「二十一世紀に輝け 憲法九条高知の夕べ」が三十日、高知市の高知県民文化ホールで開かれました。「子どもたちに戦争できる国を渡したくない。九条の思想を広げることが公務員の役割と思い、参加した」=いの町の筒井典子さん(42)=など、県内各地から千四百人が参加しました。
「こうち九条の会」筆頭代表の栗原透さんは、「全国で千の九条の会がつくられ、県内でも八市町村十カ所でできている」と報告。高知大学の学生らが出身地のことばで「どこの国の人間でも平和を愛しちゅうがよ」(高知)、「ほいじゃけん、戦争はせんいう約束事を三つ決めたんです」(広島)と九条を朗読し、会場は笑いと拍手に。 小田さんは、九条の会の講演が全国各地で成功しているとのべるとともに、一九四五年六月の大阪空襲の写真をかざして、日本がおこなった戦争がどういうものだったのか詳しく語りました。 元自民党県連総務会長で前須崎市長の梅原一さんは、市長時代に教育基本法の精神で教育実践を進めてほしいと強調してきたと話し、体調を崩し出席できなくなった故三木武夫首相夫人の三木睦子さんは、「日本は独自の考えかたで平和を守っていかなければ」とビデオでメッセージを送りました。