2004年12月3日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は二日の衆院拉致問題特別委員会で、十一月に平壌で開かれた第三回日朝実務者協議の結果を受け、「協議を積み上げて真実をきわめていくことが大事だ」と主張しました。
赤嶺氏は、一部に出ている「制裁論」について厳しく批判。小泉純一郎首相が「相手の出方がけしからんといって交渉を打ちきれば拉致問題は解決しない」とのべたことや、昨年八月の第一回六カ国協議の「平和的解決のプロセスのなかで状況を悪化させる行動をとらない」との合意にも背くものだとして、「拉致問題解決の扉を閉ざすだけでなく、北朝鮮の核問題解決にも重大な逆流を持ち込むことになる」とのべました。
逢沢一郎外務副大臣は、「拉致、核の問題を包括的に解決し、国交正常化を進める。APEC(アジア太平洋経済協力会議)やASEAN+3(日中韓)会合でも第四回六カ国協議の早期開催で一致しており、北朝鮮に無条件で出席するよう、働きかけていきたい」と答えました。
さらに赤嶺氏は、「北朝鮮への食糧支援を停止すべきだ」との一部の議論について、「食糧支援と拉致問題は全く別の筋の問題だ。食糧支援の停止は、国際的にも日本政府の立場を失わせることになる」と厳しく批判しました。