2004年11月19日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は十八日の衆院外務委員会で、拉致問題をめぐる北朝鮮との第三回実務者協議に対する評価と今後の調査の見通しをただしました。
赤嶺氏は、外務省が「北朝鮮側においても彼らなりに努力している」と評価した理由を質問。逢沢一郎外務副大臣は「日本側の要請にこたえ、関係者を集めて面談を設定し、証拠品も提出した」ことなどをあげました。
また、拉致被害者の横田めぐみさんの「夫」だったとされるキム・チョルジュン氏について、「夫」であるという証明をどう求めるのかとの質問に対し、外務省の藪中三十二アジア大洋州局長は、髪の毛の提供は拒否されたが、めぐみさんと写った写真を提供され、「その鑑定を行っている」と答弁。同氏から提供されためぐみさんのものとされる「遺骨」についても鑑定に努力していると説明しました。赤嶺氏は「真相解明の努力を続けてほしい」とのべました。さらに日本側が協議のなかで、核問題をめぐる六カ国協議の年内開催を求めたと報じられたことを質問。藪中局長は、日本側が「問題解決の唯一の道であり、年内開催が大事だ」と迫ったのに対し、北朝鮮側が「コミットするが、米国の立場が後退しており、早期の開催には応じられない」などと答えたことを明らかにしました。