2004年10月13日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は十二日、国会内で小泉純一郎首相の所信表明演説にたいする感想を記者団から求められ、「政治とカネ」の問題では、「精神論をいうだけで、どうやって相次ぐ金権疑惑をたち切るのか、具体的な中身がない」と指摘。年金改悪問題では「白紙に戻して見直すべきだという圧倒的多数の国民の声にはまったく背を向けている」と批判しました。
在日米軍基地問題では、基地の撤去・縮小を求める声にたいして、「米軍の兵力再編にただつき従う姿勢があるだけだ」と強調。イラク問題でも、「大量破壊兵器を保有していると断言して戦争を支持した首相の政治責任が問われているが、それにたいする答えがない」と批判しました。
その上で志位氏は、「ありとあらゆる問題で、国民が回答を求めている問題、不安や怒りをもち、なんとかしてほしいと願っている問題にたいする答えがいっさいない。あるのは、国民にさらなる負担を押しつける、さらなる危険を押しつける、そういう中身だけだった」とのべました。