2004年7月5日(月)「しんぶん赤旗」
四日放映のテレビ朝日番組「サンデープロジェクト」で、司会の田原総一朗氏が、与野党書記局長・幹事長討論に先立ち、「共産党や社会党はソ連から金をもらっていた。自民党はアメリカから金もらっていた」「もらったとすれば個人的な人間がもらったんだ。共産党と、個人的なというのはよくわからないけれど」などと、日本共産党が旧ソ連から資金提供を受けていたかのような発言をしました。
これに対し、日本共産党の市田忠義書記局長は討論のなかで「ソ連が自分たちのいいなりになるようにスパイに仕立てようと個人を懐柔してお金を渡したことはあるが、党としては一切受け取っていない」と反論。「党は除名をしてきちんとけじめをつけている」と述べ、「むしろ、ソ連の間違いと一番、体をはってたたかってきたのは日本共産党だ」と強調し、最後には田原氏も「わかった。共産党はカネを受け取っていない」とのべました。
市田氏が指摘したように、ソ連資金なるものは、ソ連の手先となっていた野坂参三や志賀義雄一派などに渡されていたもの。彼らの暗躍を援助することで日本共産党の指導部を破壊・転覆しようとしたカネです。日本共産党は、こうした卑劣な干渉・攻撃と断固としてたたかい、彼らを除名処分としました。
この種の謀略活動に関与したレフチェンコ元KGB(国家保安委員会)少佐も米国に亡命した後、「日本共産党は、ソ連から資金供与を受けていない。なぜなら、それ自身十分な財政的基盤をもっているからである」と証言しています。