2004年7月3日(土)「しんぶん赤旗」
【ジャカルタ=三浦一夫】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国三国によるASEAN+3外相会議、続いてASEAN拡大外相会議が一日、ジャカルタ市内で開かれました。
ASEAN+3外相会議は、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議を評価。日本の東南アジア友好協力条約加入を歓迎するとともに、韓国も近い将来加盟することを確認、さらに中国が東南アジア非核兵器地帯条約の付属議定書に参加する用意があると表明したことを歓迎しました。
また、ASEAN+3を足がかりにした東アジア共同体(EAC)の内容や条件、過程について意見を交換。日本の川口順子外相はこの問題で日本の考え方をのべた文書を手渡して、内容を説明しました。
ASEAN十カ国に日中韓、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、欧州連合(EU)の対話パートナーを加えた拡大外相会議では、ASEAN共同体形成に向けたASEANの努力に支持が表明されました。
会議後の共同記者会見でミャンマー問題について、EUのパッテン欧州委員(対外関係担当)は、ASEANとEUの立場には違いがあると表明しました。EACについて川口外相は、その内容を幅広く考えていると説明しました。