2004年7月2日(金)「しんぶん赤旗」
【ジャカルタ=三浦一夫】インドネシアを訪問中の川口順子外相は一日午後、ジャカルタ市内のホテルで北朝鮮の白南淳外相と会談し、拉致被害者の曽我ひとみさんと夫のジェンキンスさんら家族の再会について話し合いました。
白外相は、ジェンキンスさんが妻の曽我ひとみさんとインドネシアで再会することに同意していると説明。具体的な場所や日程は今後つめてゆきたいと語りました。川口外相は、七月二十八日の二女の誕生日に間に合うように再会を実現したいと求め、白外相は「できるだけ早く実現したい」とのべました。
川口外相は安否不明の十人について、先の小泉首相の訪朝の際に金正日国防委員長が約束したことなので、早く調査結果を知らせてほしいと要求。これに対して白外相は、国防委員長から指示もあり、真摯(しんし)に受けとめており、調査を再開していると語りました。
曽我さんコメント
インドネシアでの家族再会が実現することになったことを受け、曽我ひとみさんは一日、新潟県佐渡市の支援室を通じて「全国の皆様方の励ましのおかげだと、心より感謝しております」「今後も温かく見守ってくださるよう、よろしくお願いします」とのコメントを出しました。
志位委員長コメント
日本共産党の志位和夫委員長は一日、曽我ひとみさんと家族の再会について、次のコメントを発表しました。
曽我ひとみさんと夫のジェンキンスさんらご家族がインドネシアで再会する運びとなったことを喜びたい。ご家族の意向が反映される解決のために関係各国が努力することを期待する。