2004年6月26日(土)「しんぶん赤旗」
【北京=菊池敏也】北京で開会中の北朝鮮の核問題をめぐる第三回六カ国協議は三日目の二十五日、各国首席代表による会合を開きました。中国は討議の成果を盛り込んだ共同文書づくりを提案。二十六日の閉会に向けて各国で調整に入りました。
中国外務省の章啓月報道官は二十五日夕に記者会見し、「中国の王毅代表団長(外務次官)は、北朝鮮の核凍結が第一段階という点で各国の共通認識はあると表明している」と述べました。さらに「しかし具体的方法についての違いは大きい」としつつも、「全体として共通認識と進展はある。積極的な方向性が出ている」と指摘しました。
そのうえで章報道官は「いま共通認識を文書にするよう努力しているが、共同文書になるか、議長声明になるか、その他の形式になるかはまだ決まっていない」と述べました。
二月に行われた前回協議では「議長声明」の形で合意事項をまとめました。今回どのような性格の文書になるかが注目されます。
同日午前には、中国の王毅外務次官と北朝鮮の金桂冠外務次官が二時間にわたって個別会談を行いました。共同文書づくりに向けて柔軟な対応を求めたとみられます。