2004年6月22日(火)「しんぶん赤旗」
【北京=小寺松雄】北朝鮮の核問題をめぐる第三回六カ国協議(二十三―二十六日)の準備のための作業部会が、二十一日から北京の釣魚台国賓館で二日間の日程で始まりました。
二十一日は各国が基本的立場を表明。米日韓三国はこれまで通り「北朝鮮の核の完全放棄」を主張、また各国は北朝鮮が求める「核凍結とその見返りとしての補償」についての立場も明らかにしました。
今年二月の第二回協議で確認された「核のない朝鮮半島」について、北朝鮮は「核の平和利用は除外される」と主張、議長国の中国も「核兵器のない朝鮮半島という意味だ」(王毅団長)としており、この出発点を調整できるのかが焦点となっています。
また北朝鮮が否定している「高濃縮ウラン計画」についての実態がどれほど解明されるのかも注目されます。
北朝鮮の金正日総書記は五月に訪朝した小泉首相との会談で「核凍結に検証が伴うのは当然」と述べているだけに、この問題で北朝鮮の態度に前進があるのかどうかにも関心が集まっています。