日本共産党

2004年6月16日(水)「しんぶん赤旗」

「平壌宣言に沿って解決」

参院拉致特委で緒方議員が質問

日朝問題で外相強調


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質問する緒方靖夫議員=15日、参院北朝鮮による拉致問題等 に関する特別委

 十五日開かれた参院拉致問題等特別委員会で、日本共産党の緒方靖夫議員は、北朝鮮問題に取り組む目標として、(1)戦争も動乱も起こさせない(2)拉致問題を全面的に解決する(3)日本が植民地支配の“過去の遺産”を清算する―の三点を強調し、政府の姿勢をただしました。

 緒方氏が二〇〇二年九月の「日朝平壌宣言」がこれら三点をふくみ、問題解決のロードマップ(行程表)となっていると指摘したのに対し、川口順子外相は「日朝平壌宣言にしたがって日本と北朝鮮の間の問題を解決していく」とのべました。

 緒方氏は、政府が北朝鮮による拉致問題を国会で最初に認めた時期をただしたのに対し、外務省の斎木昭隆審議官は一九八八年三月の日本共産党の橋本敦参院議員に対する梶山静六国家公安委員長の答弁であることを認めました。外相は安否不明者の真相究明について「金正日国防委員長は先般、総理に約束した。それが進むよう政府として最大限努力し、先方にも最大限努力してほしい」とのべました。

 緒方氏は、「北朝鮮打倒論」や、交渉には「圧力」や「制裁」が必要だという議論について、「外交で解決するつもりのない者の論だ」と批判。外相は、「北朝鮮が国際社会に開かれた国になって、その一員として責任ある行動をとるようわが国として仕向けていくことは重要だ」とのべました。

 緒方氏が次回の六カ国協議の見通しをたずねたのに対し、外相は「金委員長が核凍結は廃棄の第一歩で、凍結には査察を伴うと承知していると総理にいった。それを六者の会談の場で言動に反映することが重要だ」とのべました。


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