2004年5月23日(日)「しんぶん赤旗」
与野党各党が二十二日、日朝首脳会談の結果を受けて発表した談話は次の通り。
自民党(安倍晋三幹事長) 拉致被害者家族五人が小泉純一郎首相とともに帰国できたことは大変喜ばしい。曽我ひとみさんの家族ができるだけ早く再開し一緒の生活が実現できるよう、政府は最大限の努力を傾けるべきだ。安否不明の拉致被害者についても再調査で幕引きにせず、納得できる結論が得られるまで全力を尽くすべきだ。
公明党(冬柴鉄三幹事長) 首相の再訪朝は、こう着状態を打開するため、首相自らが大きなリスクも覚悟の上で決断したもので、心から敬意を表する。今回約束した食糧支援などは国際機関を通しての緊急的な人道援助であり、拉致問題の交渉とは別個の措置だ。
民主党(岡田克也代表) 拉致事件などに課題を多く残したままに終わった今回の訪朝は、外交を政局の道具にしたとも言われかねず、外交上、到底満足のいく結果と言えない。(首脳会談も)わずか九十分と単なるセレモニーに終わった。首相に対し政治責任を厳しく問いたい。
社民党(又市征治幹事長) 被害者家族五人の帰国を基本的に歓迎したい。北朝鮮は、十人の安否の再調査を行うとの約束を守り、拉致事件の早期全面解決に誠実に取り組むべきだ。