2004年5月23日(日)「しんぶん赤旗」
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日朝首脳会談の結果について日本共産党の市田忠義書記局長は二十二日、次の談話を発表しました。
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一、今回の小泉首相と金正日国防委員長との会談のなかで、二〇〇二年九月に締結された「日朝平壌宣言」が、日朝関係の基礎として再確認され、拉致問題や核・ミサイル問題、人道援助問題などの一定の合意がみられたこと、そして国交正常化交渉への前進の方向が確認されたことを歓迎する。
一、拉致問題では、地村さん夫妻、蓮池さん夫妻のご家族が、小泉首相一行とともに帰国の運びとなったことを喜びたい。曽我さんのご家族の問題は、よくご家族で話し合って、希望のもてる解決を見いだしていただきたいと思う。安否不明者の問題など残された問題は、再調査が約束されたとのことだが、日本側も納得のできる解決に達することをめざして、日本政府自身の努力を希望する。
一、懸案の諸問題を一つひとつ解決しながら、また六カ国協議を通じての核問題の解決を達成しながら、「日朝平壌宣言」を基礎に、両国間の国交正常化を実現することは、日本の今後の平和と安全のうえでも、日本のもっとも身近な生活環境である北東アジアの平和と安定を実現するうえでも、重要な一歩となる。
日本共産党は、日朝間の諸問題を、平和的な交渉によって、道理ある形で解決することを一貫してめざし、そのために努力してきた政党として、今後とも力をつくすものである。