2004年3月8日(月)「しんぶん赤旗」
全日本学生自治会総連合(全学連)は七日までの三日間、東京都内で第五十五回定期全国大会を開き、「学びがい」ある大学づくりなどを進める決議と新役員体制を決めました。委員長には千葉達夫さん(21)=新、信州大学=が選ばれました。
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決議は、(1)学生の多彩な要求の実現(2)多くの学生が参加する自治会づくり(3)新入生歓迎活動の推進―を柱にしています。
討論では、各地の自治会で学生大会などを次々成功させ要求実現のとりくみを進めてきた多彩な経験が交流されました。カリキュラムや施設の改善、戦争反対と平和を求める活動、奨学金無利子枠の拡大、学費値上げの凍結など前進、成果をあげています。自治会を再建した大学、再建を目指す大学も増えています。
大会で討論が集中したのが四月からの国立大学法人化です。多くの自治会が「学生からアンケートを集めると、『学費が上がるのでは』という懸念が広がっている」などと訴えました。大学当局と懇談をした複数の自治会に共通していたのは「〇四年度の学費は据え置き。〇五年以降は未定」との回答が示されたことでした。公立、私立大学の自治会もこぞって国立大学に準じて学費があげられる懸念を訴えました。
全学連はこうした声にこたえ、「学費値上げストップ、大学予算増額」を求める署名運動を提起。「学生、父母と力を合わせて社会的問題にしていこう」(討論のまとめ)と呼びかけました。