2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は北朝鮮問題を集中審議した三日の衆院予算委員会で、再開された北朝鮮問題の六カ国協議が「その枠組みを強化する方向で進展したことを評価したい」とのべ、拉致問題も「国際的な枠組みで解決する努力が求められる」と強調しました。小泉純一郎首相は「六カ国協議の枠組みというのは重要だと認識している」と答えました。
穀田氏は、今回の六カ国協議で「朝鮮半島の非核化が共通の目標」であり、「対話を通じて平和的に核問題を解決する」こと、次回の協議を六月末までに開催し、作業部会を設置することが確認された点を評価。小泉首相は「これからも粘り強く、北朝鮮側との正常化をめざして努力したい」とのべました。
穀田氏は核問題について、軍事優先で核抑止力論に立つ北朝鮮に対する「道理ある批判」が大事だとのべました。拉致問題について、議長声明の「関連する懸案に対処することに合意した」との文言は拉致問題に触れたもので、「拉致問題の解決を、北朝鮮による一連の国際的無法行為を清算する突破口として国際的な共通認識にすることが大事だ」と強調しました。
さらに日朝間の諸懸案解決のために「日朝平壌宣言、第一回六カ国協議、第二回六カ国協議とすすんできた一致点を大切にし、前進させていくことが大事だ」と指摘。「改正」外為法や特定船舶入港禁止法案について、第一回六カ国協議の議長総括の合意に反するとして反対を表明しました。