2004年1月20日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は十九日、小泉純一郎首相の施政方針演説の感想を記者団に問われ、「たいへん長いものだが、中身のない空虚なものだった。いま国民のみなさんが不安を感じ、打開を求めている問題についての責任ある答えが何一つない演説だった」とのべました。
イラク派兵問題で多くの国民が“自衛隊が外国人を殺し、日本人の犠牲者がでるかもしれない”と不安を感じているにもかかわらず、憲法との関係、国際社会の流れとの関係などいっさい説明がなく、「憲法を壊した派兵計画をただ『テロとのたたかい』のかけ声で押しつけるだけのものになっている」と厳しく批判しました。
十数年間にわたって負担増・給付減をもたらす年金大改悪については「たった三行しか演説でのべられていない。負担を押しつける計画をやろうとしながら何の説明もない」とのべ、「責任ある答えはまったくなしに、説明なしにただ悪い政治だけを押しつけるのがいまの内閣の姿勢だ。行き詰まりを象徴した演説だった」と指摘しました。