2024年11月15日(金)
結婚の平等 企業も賛同
性的少数者 働きやすい職場へ交流
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性的少数者(LGBTQ+)にとって、働きやすい職場環境づくりを考えるイベントが14日、東京都内で開かれました。主催は「ワーク・ウィズ・プライド2024」実行委員会。
ワーク・ウィズ・プライドでは、性的少数者の権利擁護に賛同する企業経営者アライ(支援・理解者)ネットワークを1000人に広げる「プライド1000」に1年前からとりくんでいます。
「プライド1000と結婚の平等」のトークには、公益社団法人「マリッジ・フォー・オール・ジャパン―結婚の自由をすべての人に」代表理事の寺原真希子弁護士、東京都世田谷区の保坂展人区長、高島屋の村田義郎社長が登壇しました。
寺原さんは、自ら弁護団を務める「結婚の自由をすべての人に」東京1次訴訟の東京高裁判決(10月30日)を紹介。戸籍上の同性カップルが結婚できないのは「性的指向による差別」で違憲との判断が出され、3月の札幌高裁に続く「高裁2例目の違憲」として高く評価しました。
保坂区長は、全国で最も早く、世田谷区が渋谷区とともにパートナーシップ制度を導入し、それが人口で1億人を超える地域にまで広がったと紹介。また、村田社長は、LGBTQ相談窓口の設置など自社のとりくみを語りました。
寺原さんは、婚姻の平等(同性婚の法制化)に賛同する企業を可視化するキャンペーンへの賛同企業・団体数が600近くにのぼっていると紹介。東京高裁判決は、企業のとりくみや自治体のパートナーシップ制度の広がりを評価し同性婚についての「社会的受容度は相当程度高まっている」と判断したと強調しました。
保坂区長は、住民票の続き柄表記を改善し、男女の事実婚との区別をうめるとりくみを紹介し、企業が「福利厚生の面で一歩を越えるきっかけにしてほしい」と呼びかけました。
スペシャルトークでは、LGBTQ当事者であることをカミングアウトしたテレビ局執行役員が、「うちの取締役はゲイなんだよ」と紹介されるような社会でありたいと述べました。