日本共産党

2004年1月3日(土)「しんぶん赤旗」

核施設立入り同意

北朝鮮 米側、来週にも視察

米紙報道


 【ワシントン=浜谷浩司】北朝鮮が、寧辺の核施設への米国代表団の立ち入りに同意し、米国の核科学者らが来週にも同地を視察することになったと、米紙USAトゥデー(電子版)が一日報じました。

 同紙によると、代表団の日程は一月六─十日の予定。これには、一九八五年─九七年に、ロスアラモス米国立核兵器研究所の所長を務めたシグ・ヘッカー氏が加わるといいます。さらに、スタンフォード大学の中国問題専門家、平壌を訪問した経験のある上院外交委員会関係者二人、北朝鮮との交渉にかかわった元国務省当局者らが参加するとしています。

 視察が実現すれば、北朝鮮の核施設に外国人が立ち入るのは、同国がほぼ一年前に、国際原子力機関(IAEA)の査察官を国外退去処分にして以来。同紙は、視察を受け入れた北朝鮮側の意図について、「核兵器を実際に保有していることを示して、交渉での立場を強めようとするもの」と推測しています。

 また、ブッシュ米政権が今回の視察を許可したのは、先に発表した北朝鮮向け食糧援助とともに、北朝鮮が「交渉の再開に応じるよう促す」ためだとしています。

 パウエル米国務長官は、リビアが大量破壊兵器開発計画の放棄を決めたことに関連して、「北朝鮮がこうした動きから学んで、賢明な姿勢をとることを望む」(十二月二十三日)と述べていました。


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