2003年10月24日(金)「しんぶん赤旗」
(二十一日、岡山市)
小泉内閣の「米政策改革大綱」はアメリカの米を日本が輸入することを前提にしているんです。アメリカから輸入しようと思えば、一俵六十キロあたり三千円、ただ同然ではありませんか。それと農家のみなさんが汗水流して働いてつくる日本のお米の価格を競争しろという方が無理だといわなければなりません。
農業、田んぼの値打ちは私たちの命を守ってくれるだけではありません。国土、環境を守り酸素を供給する役割もあります。農林水産省でも農業の値打ちを換算して八兆円としています。
それなのに日本の農林水産業の予算は三兆円です。軍事費よりも少ない。少なくとも、お米については所得保障、価格保障などで、一兆円ぐらい出すのは当たり前です。
「政権を変える」と民主党などは言っておりますが、輸入されている六割の農産物についてはまったく触れない、輸入規制をするなどという政策は一言も出ていない。これで農業が守れるでしょうか。
日本共産党は、農産物の輸入を規制し、価格保障し、所得保障して、家族経営をしっかり守るという国民的な課題に全力をあげて取り組んでいきます。