日本共産党

2003年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

国連憲章の原則で協力

日中韓首脳が初の共同宣言


 【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)7日北原俊文】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国の首脳会議への出席のため当地を訪問している小泉首相は七日午前、中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領と三国首脳会談を行い、「三国間協力の促進に関する共同宣言」を発表しました。三国の共同宣言は初めて。

 宣言では、朝鮮半島の核問題について、「朝鮮半島が直面する各問題の対話を通じた平和的解決および朝鮮半島の非核化に対するコミットメントを再確認する」として、北朝鮮の核・ミサイル問題を念頭に朝鮮半島非核化を盛り込みました。

 また、「国連憲章の目的および原則」にそって政治、安全保障、経済の幅広い三カ国協力をすすめることを確認。日本人拉致問題については「おのおののすべての懸念に対処し、朝鮮半島の平和および安定の維持のためにともに努める」との表現となりました。

 小泉首相は、北朝鮮にかかわる諸問題の包括的解決にむけ努力したいと表明。問題解決に向けて六カ国協議を引き続き行うよう希望しました。また、日朝平壌宣言にもとづいて、核開発問題やミサイル問題、拉致問題を含む懸案に取り組むことによって、日朝国交正常化を実現するという日本政府の立場に変化のないことを強調しました。拉致問題での理解と協力を求めました。


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