2003年8月30日(土)「しんぶん赤旗」
【北京29日田端誠史】北京でおこなわれた六カ国協議に参加した日本代表の藪中三十二外務省アジア大洋州局長は二十九日午前(日本時間同日午後)、北朝鮮代表の金永日外務次官と個別協議をおこないました。二十八日の協議につづくもの。協議で双方は、日本人拉致問題を含めて両国間の諸問題を解決するために、今後協議をつづけることで合意しました。
協議の中で金代表は、拉致など両国間の懸案の問題について、「平壌宣言にもとづいて、一つ一つ解決してゆきたい。双方が宣言を履行してゆくことが重要だ」と語りました。これにたいして、藪中局長は、日本側も宣言を履行する意向であると表明。さらに、拉致被害者五人の家族の帰国を人道上の問題として早期に実現するよう改めて求めました。協議継続による解決はそのうえで日本側から提起し、北朝鮮側が応じたものです。