2003年8月28日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十七日、首都圏のFM番組「ジャム・ザ・ワールド」(J−WAVE)に出演し、同日から始まった北朝鮮の核問題などを話し合う六カ国協議や総選挙に向けた動きなどについて語りました。
市田氏は、日本と北東アジアや世界の平和にとって重要な北朝鮮の核問題について、「イラクのときのように力ずくで問題を解決しようとする流れがあるなかで、世界の懸案事項が話し合いで平和的、外交的に解決する一歩が切り開かれるきっかけになるかどうか注目したい」とのべました。
拉致問題に対する日本政府の対応について問われた市田氏は、昨年九月十七日の日朝会談で、北朝鮮が初めて拉致問題の事実を認めて一定の謝罪をしたことで「問題を話し合いで解決する一歩を踏み出した点では積極的だった」と評価。「誤りを認めた以上、根本的な解決へ努力すべきで、政府として強く迫っていくべきだ」とのべました。
また、総選挙に向け各党から「マニフェスト」(政権公約)の動きがあることについては「名前はどうあれ問われるのは中身で、自民党政治の悪いところにメスを入れるのが本当のマニフェストだ」と指摘。アメリカいいなり、暮らしないがしろの政治をやめさせるのが日本共産党の公約の柱だとのべました。
民主、自由両党の合併の動きが「もし自民党政治を継承するという方向なら、国民の期待を裏切ることになる」として、一致点では引き続き共同に努力しながら、総選挙ではそれぞれの立場から自民党政治を倒すフェアな論争をしたいと表明しました。
最後に「お気に入りの曲を」とのパーソナリティーの求めに応じて、BEGINの「その時生まれたもの」をリクエスト。「イラク戦争のただなかで作ったそうですが、歌詞が心にしみます」と語りました。