2003年7月9日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は、八日放映のCS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」に出演し、朝日新聞の早野透編集委員の質問に答えました。
このなかで志位氏は、綱領改定案の特徴について問われ(1)現綱領制定以来四十二年間の歴史で具体化されてきた、当面の民主主義的変革の中身をきちんと書きこんだこと、(2)未来社会論のかなめに「生産手段の社会化」を位置付けて、ロマンに満ちた展望を示したこと、(3)世界の見方を明らかにし、その国の政策に体系だって侵略性、抑圧性が出ている場合に「帝国主義」と呼ぶように整理をしたこと−などの点を説明しました。
そして、「綱領改定案を読んでいただければ、日本共産党が日本と世界をどうみていて、どう変えようとしているかわかっていただけると思います」とのべました。
イラク特措法案について、志位氏は「いま参院のたたかいになっているが、食い止めるために最後まで力をつくしたい」と表明。停戦合意・受け入れ国同意が前提のPKO(国連平和維持活動)協力法案や、海上での兵たん支援が目的だったテロ特措法と比較し、「これが強行されれば、これまでのさまざまな海外派兵法案のなかでも、現実の危険は非常に切迫したものになる」と指摘しました。
また、米英軍の占領支配とイラク国民との矛盾が激化するなかに自衛隊が入っていけば、「日本が不当な軍事占領を後押しすることになって、イラク国民と砲火を交えることになる」とつよく警告しました。