2003年5月16日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン14日遠藤誠二】十四日夜、米韓首脳会談を終えたブッシュ、盧武鉉両大統領は、報道陣の前に姿をあらわし、「スムーズな合意に達した」(盧大統領)「話せる人物だった」(ブッシュ大統領)などと言明しました。一方で、記者の質問は受けつけず、会談の詳細について首脳本人たちの口からは聞くことができませんでした。
北朝鮮の核問題でブッシュ大統領は「平和的な解決策を成就させるため、継続して努力することを盧大統領に確約した」と発言。たいして盧大統領は、「韓国を発つ時、私は希望と憂慮の二つを胸に抱いていたが、ブッシュ大統領がすべての憂慮を取り除いてくれた。韓国に帰る時は希望だけを胸に抱く」と述べました。
首脳会談に先立ち、盧大統領はチェイニー米副大統領とも会談。昼食会でチェイニー副大統領は、「地域の安全保障のため米軍は韓国に居続けることが必要」だと説いたとされます。盧大統領側が出した声明によれば、同大統領は「韓国における米軍再配置の必要性などは理解する」と回答した上で、「韓国の政治、経済に影響を与える」として、両国の緊密な協力を要求しました。