2003年5月14日(水)「しんぶん赤旗」
【ワシントン12日遠藤誠二】訪米中の韓国の盧武鉉大統領は十二日、最初の訪問先であるニューヨーク市内で演説し、「北朝鮮が国際社会の一員として責任を果たすかどうかは核開発を放棄するかどうかにかかっている」と述べ、核開発放棄を改めて呼びかけました。
一方、米国との関係については「憂慮している人がいるが心配しないでといいたい」と述べ、友好な米韓関係を維持すると強調しました。
盧大統領はまたアナン国連事務総長と会談しました。盧大統領は、北朝鮮の人道問題で国連が果たしている役割を評価。さらにイラク復興で国連が重要な役割を果たすよう期待を表明しました。アナン事務総長はイラク戦争をめぐる国際社会の対立の修復が必要だとの考えを示しました。盧大統領の公的な外国訪問は二月の就任後初めて。一部米メディアによると、同大統領は十四日のブッシュ米大統領との首脳会談で、先制攻撃戦略を朝鮮半島に適用しないよう主張するといいます。